住宅のこと

一軒家の維持費はどれくらい??

2021.09.15 住宅のこと

◆一軒家を維持するための費用を3つ紹介!

①税金

一軒家にかぎらず、不動産を所有していく際には固定資産税を払う必要があります。

固定資産税とは、毎年1月1日時点の不動産の所有者に課せられる税金のことで、一軒家を所有している場合も毎年、納税義務が発生します。

その他にも、市街化区域に属する一軒家だと都市計画税を支払わなければいけません。

都市計画税は、都市計画事業や土地区画整理事業に使用されます。

 

②修繕費

建物は築年数とともに老朽化し、外壁が剥がれたり水回りの設備が壊れたりなど、修繕する必要がでてきます。

この修繕費は築年数が経つほど高くなり、建築から10年~15年ほど経つと大規模な修繕が必要になると言われています。

 

③保険料

税金や修繕費の他に、万が一に備えて火災保険や地震保険に加入しておきましょう。

日本では法律により、隣家で家事が発生し自宅が類焼してしまっても損害賠償請求はできません。

そのため、自分で火災にそなえることは重要であり、住宅ローンを借り入れる際に火災保険にも加入することが必須になっている場合が多いです。

その他にも、忘れずに加入しておきたいのが地震保険です。

日本は地震の発生率が高く、災害にそなえておいて損はありません。

地震保険は単体での加入はできず、火災保険とセットになっていることが一般的です。

 

 

◆一軒家を維持するために必要な金額

<固定資産税>

まず、一軒家を維持するために支払う必要がある固定資産税ですが、固定資産税評価額を利用して以下のように計算します。

固定資産税額=固定資産評価額×税率

固定資産税評価額は固定資産税を決定する基準になるもので、現在すでに一軒家を所有している方は毎年郵送される納税通知書で調べられます。

これから購入を考えている方は、不動産への問い合せや建設後の家屋調査で確認可能です。

また税率は一般的に1.4%が多いですが、固定資産税は市区町村が課税するものなので異なることもあるでしょう。

固定資産税は土地と建物両方にかかるので、それぞれ計算する必要があり、建物部分は築年数によって価値が変わるので経年減点補正率をかけて計算します。

この経年減点補正率は法務局が公表しているもので、公平に固定資産税が納税できるように調整する役割があります。

固定資産税は、一般的な一軒家だと10万円~15万円が相場と言われており、毎月の出費として換算すると月1万円~1万3,000円ほどです。

しかし、固定資産税は軽減措置も用意されており、条件が満たせれば税額を下げられます。

■住宅用地に対する課税標準の特例

これは土地の固定資産税に対して適応されるもので住宅用に土地であれば、200㎡までの部分は1/6、残りの部分は1/3の評価額で計算可能です。

■新築住宅にかかる税額の減額措置

新築の住宅の場合は、建築後3年間は固定資産税が半額になります。

その他、条件があることに注意です。

 

<修繕費と保険料>

修繕費は、先ほどお伝えしたように老朽化が進むにつれ増加します。

住宅ローンの返済期間にも設定される築年数35年の場合、一軒家の修繕費の平均は約550万円です。

修繕費は一気に100万円~150万円などまとまった金額が必要になることが多いため、少しずつ用意しておくことが重要です。

目安としては毎月1万円を積立をしておくとよいでしょう。

積立しておけば大幅な修繕が必要になることが多い築15年のときには、150万円の修繕費が必要になっても十分まかなえます。

さらに、火災保険や地震保険を合わせた保険料の相場は、5年間で15万円~20万円と言われており、初めに長期間で契約するほうがお得になります。

こちら保険料は、月々で考えると2,500円~3,500円です。

 

 

◆一軒家の維持費を安く抑える方法

<建築費は惜しまない>

これから一軒家を建築しようと考えている方は、まずは建築費を惜しまないようにしましょう。

安い材料で建築すれば、確かにコストを抑えられ節約になります。

しかし、ローコストの材料は耐久性が低かったり、すぐに傷んでしまったりする可能性が高いです。

そうなると、反対に維持費が余計にかかってしまったり予想外の費用が必要になったりなど、維持費が増えてしまうでしょう。

さらに、将来売却することも考え、資産性がなるべく下がらないように建築の段階から初期コストは惜しまないようにすることをおすすめします。

 

<こまめな修繕をおこなう>

日頃からこまめな修繕を自分でおこなうことで、業者に依頼する際に修繕する割合を減らせます。

また、修繕のためにメンテナンスをしていれば、劣化や破損している部分を早めに発見でき、その分修繕にかかる時間や労力、費用を低く抑えられるでしょう。

 

<購入時は維持費も考えること>

どのような暮らしがしたいのかをイメージし一軒家を選ぶことも大切ですが、購入する際にはどれくらいの維持費が必要になるのか知っておくことも必要です。

購入後は住宅ローンの返済もあるため、予想以上に費用がかかってしまうと、せっかく購入した一軒家を手放すことにつながるかもしれません。

そうなると、売却にかかる手数料や税金の支払いが発生することもあるため、購入時から今後必要になる維持費を把握し、予算として用意しておきましょう。

 

 

最後に...


一軒家の維持費には、固定資産税などの税金や修繕費、保険料などが必要になります。

固定資産税は毎年納税し、また修繕費は予想よりも大きな金額になることもあるので、日頃からそなえるようにしましょう。

こうした維持費は所有している間は発生するということを念頭に置き、無理のない資金計画を立て、一軒家を購入することが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

※いえらぶコラムより