住宅のこと

燃費の良い家づくり

2021.10.13 住宅のこと

徒然草第55段より

家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑きころわろき住居すまひは、堪へ難き事なり。

深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、はるかに涼し。細かなる物を見るに、遣戸やりどは、しとみよりもあかし。天井の高きは、冬寒く、ともしびくらし。造作ざうさくは、用なき所を作りたる、見るも面白く、よろづの用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。

 

鎌倉時代、兼好法師は京都においては冬の寒さよりも夏の暑さの方が厳しく、そのため住まいは夏を主とした建て方が良いと言っています。天井の高い部屋は寒く、燈火が暗いものだとも言っていますね。確かに古来から、日本の家屋は日当たりの良い南側を縁側にして太陽の光を存分に採り入れ、簾や庇によって夏の陽射しをさえぎり、風通しを良くすることによって蒸し暑さをやわらげるような造り方をとってきました。しかし、冬はどんな造りの家にも住むことができると言っていますが、底冷えのする京都の冬、すきま風の入る家では、寒さが一層こたえたことでしょう。それほど、夏の暑さを嫌っていたんですね。

でもね、やっぱり、夏と冬が来るたびに嫌だなぁと思う家は、嫌だなぁ。。。

家の普請・作りは、(当面は)役に立たない場所を作ったりするほうが、見た目にも面白いし、何かのときに色々と役に立って良いと、人々が話し合っていたよ。とありますが、遊び心も必要ってことでしょうか?

 

 

◆徒然草から考えるパッシブデザイン

パッシブとは、主な意味は「受動的」ですが、「太陽熱を(そのまま)利用する」という面白い意味もあります。つまり、パッシブデザインとは、太陽熱を最大限活用して快適な居住空間にした家のことです。

家の前面は南側を向いて太陽光を存分に家の中に引き入れて、活用する。だから、南側の窓は大きいものにする。それに対し、東、西、北側の窓は、最小限にします。

窓が、樹脂枠トリプルサッシであったとしても、断熱材を入れた壁に比べると、U値(熱還流率)は高い。熱還流率とは、熱が物体(壁や窓)を通してどのくらい伝わるかを数値化したもので、還流率が低いほど、熱を通しにくいということになります。つまり、断熱サッシより、断熱壁のほうが熱が通りにくいので、窓が少ないことに越したことはないです。

冬は、パッシブが存分に発揮されます。正しいパッシブ設計の家は、ここ寒冷地の大館でも冬の晴れた日なら、暖房は最小限ですみます。逆に、夏は太陽熱を徹底的に遮蔽するというのが、パッシブの基本的な考えになります。高気密高断熱の家は、省エネ住宅でもあるんですね。夏は日差しを遮断し、冬は大いに取り入れて、エネルギーコストを下げるという、たいへん合理的な住宅なのです。

東の窓が大きいと朝日が、西側に広い窓があると夕日が差し込んで、部屋は蒸し風呂のようになる。東西の窓は、採光の為の最小の窓でいい。また、壁の色は光を反射する「白色」がメインとなることは、言うまでもないでしょう。

みらいえ工房で燃費の良い家づくりしませんか?

 

関連記事

>>パッシブデザインってなに??

>>パッシブデザインの肝は窓にあり!!

>>ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

 

 

~新築完成内覧会のお知らせ~

2021年10月16日(土)~21日(木)6日間!

大館市観音堂で新築完成内覧会をさせて頂くことになりました。

ビルトインガレージ、吹き抜け、スキップフロアなど見どころ満載です!

そろそろの人も まだまだの人も ご来場お待ちしております(^^)/

ご予約はこちらからどうぞ

 

こちらもお読みください👇

>>家を建てる前に完成内覧会に行った方が良い理由